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今では図面はCADで書かれ、プロッター等で打ちだされますが、ほんの少し前までは青焼きが主流でした。未来予想図を青写真などともいいます。また、青焼きのなかでも、今の青焼きは白地に青い線で出てきますがもっと以前は青地に白線でだしていました。 そんな図面も結構残っているもので、近年になってその図面の複製が欲しいことがありましたが、青地に白線ではコピー機が使えません。ここで登場するのが、CAD、スキャナー、ラスター・ベクター変換ソフトです。スキャナーで読み込む際に、反転処理をすることで、白抜きの線を黒(青)の線に変換できます。 ●ラスター、ベクターとは ラスター:ウィンドウズに付いて「ペイント」ソフトでは、画面に点を描いて行き表示しています。これは、単なる点の集合体です。 ベクター:直線や曲線の組み合わせで描いてあるもの、をベクターと呼びます。ベクトルは、方向や力の大きさを表しています。 ●ラスター・ベクター変換ソフト フリーのソフトでWinTopoというものがあります。 http://homepage.ntlworld.com/heatons/softsoft/wintopo/index-free.htm 画像ファイル(ラスターデータ)をBMP形式で読み込んで、DXFデータ(ベクターデータ)に吐き出してくれます。
図1:WinTopo画面(ラスターデータとベクターデータが重なって表示されている状態)
●精度と実務 精度はスキャナーの精度や変換していくうちの精度、元図面の精度等々あります。これがどれくらいの公式書類に使えるかは、場合によってマチマチでしょう。また、実務をしては、吐き出したDXFデータの線をそのまま使うまでには至らないでしょう。レイヤを替えてCAD上でのトレースが必要である場合もあります。 ●参考 http://inetbf.sec.co.jp/ja/topic/2000/inetmag/inetmag200008svg.pdf ’01.05.02 |